今回は、「伴に歩む」~根を見つめ、そして未来へ~をテーマに開催。
「対象者一人一人に寄り添い、その人らしい人生を支え、伴に歩む」という理学療法士の根源に向き合い、明日への1歩を踏み出そうという思いが込められたテーマでした。
当日は様々な視点からの研究発表を拝聴しましたが、日々の臨床の中で、人ではなく病気を中心として診てしまっていないか、患者さんと共有した意思決定・理学療法の内容が提供できているかを再認識させられる内容でした。
当院からも、一般口述発表・一般ポスター発表・フレッシュマンポスター発表それぞれに奥友希PT、山本優PT、平川奏人PTが参加。一般ポスター発表の部にて山本優PTが優秀賞に選ばれました。
今回の発表に至るまで、どのような難しさがあり、どんな成果を得られたのか?
発表者の一人、入職一年目のフレッシュマン:平川PTに話を聞いてみました。
以下、平川PT
私は『自覚症状が乏しい慢性閉塞性肺疾患患者に対し、段階的呼吸指導を行うことで口すぼめ呼吸が定着した一症例』を演題に、ポスター発表を行わせていただきました。
本症例の患者さまのように慢性閉塞性肺疾患(COPD)を有する方は、病気に対する自覚などが乏しい傾向にあるため、その方に継続した呼吸方法を定着していただくためにどんな工夫を行えば良いのか、試行錯誤を繰り返しました。
始めはなかなか呼吸方法が身につかず、難渋することもありましたが、先輩方に適宜アドバイスをいただきリハビリを行うことで、徐々に継続的な動作を身につけることが出来ました。
今回の経験を通して学んだことを患者さまに還元できるよう、引き続き自己研鑽に励んでいきたいと思います。
患者さんに関われる時間は限られていますが、その期間のなかで患者さんがよりよく生き、その人らしい人生を送れるように。私たちも和衷協同、日々切磋琢磨しながら成長していきたいと思います。
リハビリテーション部 網中