昨年11月、当院が大分県病院学会にて演題発表した「多職種協働による”重症度、医療・看護必要度”」。
この演題内容については、発表時もたくさんの質問をいただきましたが、後日「より詳しいお話しが聞きたい」と嬉しいご依頼を頂き、中津市の川嶌整形外科病院さんがご来院されました。
「重症度、医療・看護必要度」は、「入院患者へ提供されるべき看護の必要度」を測る指標として、名称を「看護必要度」としてスタートしました。
その後、平成26年度診療報酬改定で「重症度、医療・看護必要度」に名称が変更され、平成28年度の診療報酬改定では、評価対象の介助実施者、評価の根拠等についても大きく見直しが行われましたが、スタート時の名称から、「必要度は看護師の業務」という固定概念がありました。
当院では平成28年度の改訂を機に、より正確な評価に向け、診療情報管理室がリーダーシップをとり、院内への周知・協力を仰ぎ、多職種の協働により一定の成果につなげることが出来ました。
川嶌整形外科病院さんは、多部署がまとまり一つの目標を達成したことに深く感銘され、どうすれば多職種が一つのチームになれるのか、ぜひ現場の話を聞かせて欲しい、と病院訪問に来られました。
「チーム医療」や「地域包括ケア」の推進により、多職種連携の重要性がますます高まる中、当院でも専門職や部署の壁を越えての協働が必須となってきています。
今回の病院訪問では、診療情報管理室が中心となり、一部署だけの問題ではなく病院全体の問題であることを繰り返し説明し、理解を得て多部署を巻き込んでいった経緯や、具体的な取り組み内容をご紹介しました。
川嶌整形外科病院・看護部の皆さんから、「看護部の立場からとても有り難い取り組みで、同じチームとして頼もしく感じる」、という声が聞かれ、事務職の方々からは、「多部署を巻き込んで情報共有、目標達成するためのアプローチについて非常に参考になった」との感想を頂きました。
今回、このような情報交換の機会を頂き、私も大変良い経験になりました。今後もよりよいチーム医療の推進に向け皆で協力し、一つ一つの課題に取り組んでいきたいと思います。
診療情報管理室 赤野