今月の医局勉強会のテーマは、消化器内科・吉田医師による「嚥下(えんげ)内視鏡検査」でした。


私たち言語聴覚士は、患者さまが安全に安楽に生活できるよう、栄養摂取の方法を確立することを目指しています。
しかし患者さまと関わり、嚥下を評価する中で、実際に見ることの出来ない「嚥下動態」を予測する難しさを日々感じています。

そんな中で参加した勉強会では、「粘膜や唾液の状態を直視しながら観察できる嚥下内視鏡検査」と「嚥下全体を観察できる嚥下造影検査」双方の実用性やメリットについて講義があり、動画を用いながら視覚的にも非常に理解しやすい内容となっていました。

さらに専門医以外の職種でも評価可能な「嚥下評価基準」を用い、実際の患者さんの病態に照らしてスコアリング、嚥下評価、栄養摂取方法決定までの一連を当院で行っていることも紹介されました。

今回の勉強会では、改めて言語聴覚士が果たす役割を認識するとともに、医師や看護師その他コメディカルなどの多職種で嚥下について考えることの重要性を学ぶ機会となりました。
今後、チームでの取り組みに活かし、患者さまにとっての最善のリハビリを提供出来るように努力していきます。



リハビリテーション部 黒瀬

嚥下(えんげ)とは
食物を飲み込むことであり、食物を口の中から食道を通って胃に送り込むことをいいます。
通常、私たちは特に意識せず口に入れた食物を噛んで飲み込んでいますが、病気や老化などの様々な原因により、喉へ送り込まれた食物をうまく飲み込むことが困難になることがあります。
嚥下にこのような障害(嚥下障害)があると、ムセを生じたり、誤って食物が気管に入ってしまうことがあります。
それが原因となって起きる肺炎を「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん」といいます。特に体力の低下したご高齢の方では誤嚥が起きる確率が高まり、誤嚥性肺炎を繰り返せば生命にもかかわってきます。
そのため嚥下障害は、気がついたら早めに検査を受け予防策をとるようにすることが大切です。