10月4日に当院全職員対象とした医療安全セミナーが開催されました。
今回のテーマは「院内における暴力・攻撃性に対する対応」です。
講師の河野修先生は、医療法人雄仁会 加藤病院で精神看護専門看護師(CNS)としてご活躍されています。
精神看護専門看護師は、ココロのケア、対応が難しいケースに対するアセスメントやケア方法についてのアドバイス、職員のメンタルヘルス支援、精神看護における知識の啓発等、日々の業務に加え研鑽されている看護師です。
河野先生は「暴力・攻撃性」についての原因は多様であり、医療現場における暴力は、実際の報告の5倍は存在すると言われました。
その中でも看護師・救急隊員・地域ではソーシャルワーカーといった、親身に寄り添い初期対応をする職種がもっとも多いそうです。
しかも残念ながら暴力被害にあった場合、意欲とは裏腹に潜在的な恐怖心を抱え、患者さまと直接向き合うことが難しくなっているケースもあるそうです。
暴力を未然に防ぐためには、リスクマネジメントや疾病理解、尊厳を尊重して心地よいコミュニケーションに導くための対応スキルの向上が、お互いを守ることにつながると学びました。
私たち医療職は、純真に患者さまを信じ、心配し「なんとか助けてあげたい」と強く感じながら日々業務を行っています。
暴力が起きてしまって、患者さまや職員が心身の傷を負わないように「暴力や攻撃性」について、しっかり学びたいと思いました。
医療ソーシャルワーカー・リスクマネジャー
林 美穂