2019年度 佐藤第一病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | – | – | 12 | 15 | 32 | 69 | 163 | 388 | 602 | 219 |
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 | 全国平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) | 30 | 18.30 | 13.33 | 72.33 | 16.13 |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷(保存的治療) | 29 | 8.34 | 10.34 | 75.00 | 7.34 |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷(手術あり) | 26 | 12.42 | 7.69 | 80.58 | 9.67 |
010230xx99x00x | てんかん | 25 | 8.52 | 4.00 | 71.00 | 7.10 |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害(めまい) | 24 | 7.29 | 0.00 | 71.83 | 5.01 |
診断群分類:病名と治療内容等の組み合わせにより患者さんを分類するものです。
DPCコード:診断群分類を表すコードです。DPCコードの決定に当たっては、主治医が「1入院当たり医療資源を最も投入した傷病名」に基づき、1つだけ選択することになっています。
【解説】
脳神経外科で最も多い疾患は「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、*JCS10未満 脳血管リハビリテーション実施、*発症前Rankin Scale0、1又は2)」、続いて「頭蓋・頭蓋内損傷(保存的治療)」、「頭蓋・頭蓋内損傷(手術あり)」、「てんかん」、「前庭機能障害」となっています。
脳神経外科では、脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)や頭部外傷(脳挫傷、外傷性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血等)、内頚動脈狭窄症、未破裂動脈瘤、脊椎疾患(圧迫骨折、脊柱管狭窄症)、てんかん等、幅広く治療を行っています。
当院では、急性期治療と平行して集中的なリハビリテーションを実施しており、急性期治療が終了し更なる回復を目指して、回復期リハビリテーション病棟でのリハビリテーションも提供しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 | 全国平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上)(手術あり) | – | – | – | – | 4.85 |
060170xx02xxxx | 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア(手術あり) | – | – | – | – | 8.05 |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等(手術あり) | – | – | – | – | 7.13 |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 | – | – | – | – | 5.39 |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 | – | – | – | – | 12.55 |
診断群分類:病名と治療内容等の組み合わせにより患者さんを分類するものです。
DPCコード:診断群分類を表すコードです。DPCコードの決定に当たっては、主治医が「1入院当たり医療資源を最も投入した傷病名」に基づき、1つだけ選択することになっています。
【解説】
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
外科で最も多い疾患は「鼠径ヘルニア(手術あり)」、続いて「閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア(鼠径ヘルニア以外の腹腔ヘルニア)(手術あり)」、「胆嚢炎(手術あり)」、「ウイルス性腸炎」、「蜂窩織炎」が上位5位となっています。
その他、胃癌や大腸癌等の治療も行っています。
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 | 全国平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 57 | 19.37 | 1.75 | 85.49 | 20.84 |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | 34 | 17.21 | 14.71 | 83.94 | 12.58 |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 | 22 | 12.18 | 9.09 | 77.95 | 9.79 |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害(めまい) | 21 | 5.48 | 0.00 | 69.90 | 5.01 |
0400801499x002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) | 18 | 18.00 | 0.00 | 85.11 | 15.17 |
診断群分類:病名と治療内容等の組み合わせにより患者さんを分類するものです。
DPCコード:診断群分類を表すコードです。DPCコードの決定に当たっては、主治医が「1入院当たり医療資源を最も投入した傷病名」に基づき、1つだけ選択することになっています。
【解説】
内科で最も多い疾患は「誤嚥性肺炎」、続いて「腎臓または尿路の感染症」、「胆管(肝内外)結石、胆管炎(手術あり)」、「めまい」、「肺炎(*市中肺炎かつ75歳以上、重症度(*A-DROPスコア)2)」、が上位5位となっています。
「誤嚥性肺炎」
唾液や食物などが食道に流れず、肺などの気管内に入ってしまい引き起こされる肺炎です。脳梗塞後遺症患者、咽頭の筋肉や嚥下反射が衰えた高齢者に多い疾患です。
「腎臓または尿路の感染症」
細菌感染による急性腎盂腎炎や尿路感染症が分類されます。高齢者は前立腺肥大症や神経因性膀胱等の基礎疾患により尿路感染症を起こす確率が高くなります。
「胆管(肝内外)結石、胆管炎」
胆嚢内または胆管内で形成された結石が、胆管(総胆管)という細い管にはまり(総胆管結石)、胆汁の流れが悪くなり、炎症(急性胆管炎)が引き起こされる病態です。炎症の原因となっている結石を、胆道閉塞内視鏡による治療(内視鏡的乳頭切開術、内視鏡的胆道結石除去術、内視鏡的胆道ステント留置術 等)している症例です。
「前庭機能障害」
内耳には音を感じ取る「蝸牛」と、平衡を感じ取る「前庭」が左右の耳の中にあります。前庭には三半規管と球形嚢、卵形嚢という頭の回転を感じ取る部分と、水平、上下の加速を感じる部分があります。脳は主にこの左右1対の前庭からの情報を元に体のバランスをとっています。この前庭の片方が突然何らかの異常を来すと前庭からの信号が過大や過小になったりし、脳が混乱しめまいを引き起こします。
「肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)」
自宅などを拠点として日常生活を送っている人が、その過程で病原微生物に感染し、発症した肺炎です。ただの風邪だと思っていたら、いつの間にか重症化して、肺炎を発症することもあります。
*市中肺炎:日常生活を送っている中で罹患した肺炎。
*A-DROPスコア:4)成人市中肺炎の重症度別患者数等の項参照
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 | 全国平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)(保存的治療) | – | – | – | – | 19.40 |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折(手術あり) | – | – | – | – | 25.94 |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。)(手術あり) | – | – | – | – | 23.56 |
160700xx99xxxx | 鎖骨・肩甲骨の骨折(保存的) | – | – | – | – | 10.40 |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷(保存的) | – | – | – | – | 19.59 |
診断群分類:病名と治療内容等の組み合わせにより患者さんを分類するものです。
DPCコード:診断群分類を表すコードです。DPCコードの決定に当たっては、主治医が「1入院当たり医療資源を最も投入した傷病名」に基づき、1つだけ選択することになっています。
【解説】
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
整形外科で最も多い疾患は「胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)(保存的治療)(胸椎圧迫骨折、腰椎圧迫骨折等)」、続いて「股関節・大腿近位の骨折(手術あり)」、「膝関節症(変形性を含む。)(手術あり)」、「鎖骨・肩甲骨の骨折(保存的)」、「骨盤損傷(保存的)」が上位5位となっています。
当院では、急性期治療(手術、保存的)と平行して集中的なリハビリテーションを実施しており、急性期治療が終了し更なる回復を目指して、回復期リハビリテーション病棟でのリハビリテーションも提供しています。
リハビリテーション科
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 | 全国平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
160800xx99xx0x | 股関節・大腿近位の骨折 | 11 | 51.09 | 0.00 | 83.55 | 14.43 |
010060x0990201 | 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) | – | – | – | – | 16.17 |
160650xx99x0xx | コンパートメント症候群 | – | – | – | – | 24.03 |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 | – | – | – | – | 19.59 |
010060x0990221 | 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) | – | – | – | – | 32.87 |
診断群分類:病名と治療内容等の組み合わせにより患者さんを分類するものです。
DPCコード:診断群分類を表すコードです。DPCコードの決定に当たっては、主治医が「1入院当たり医療資源を最も投入した傷病名」に基づき、1つだけ選択することになっています。
【解説】
当院では、急性期治療が終了し、更なる回復を目指して回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、集中的なリハビリテーションを提供しています。従って、リハビリテーション科の平均在院日数は急性期病棟から回復期リハビリテーション病棟へ転棟した患者さんの全入院日数の平均となっているため、全国平均と乖離しています。
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 | 全国平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
010160xx99x00x | パーキンソン病 | – | – | – | – | 17.72 |
010080xx99x001 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 | – | – | – | – | 12.00 |
010230xx99x00x | てんかん | – | – | – | – | 7.10 |
010160xx97x01x | パーキンソン病 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病あり |
– | – | – | – | 51.90 |
161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒) | – | – | – | – | 3.52 |
診断群分類:病名と治療内容等の組み合わせにより患者さんを分類するものです。
DPCコード:診断群分類を表すコードです。DPCコードの決定に当たっては、主治医が「1入院当たり医療資源を最も投入した傷病名」に基づき、1つだけ選択することになっています。
【解説】
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
神経内科で最も多い疾患は「パーキンソン病」、続いて「脳脊髄の感染を伴う炎症」、「てんかん」、「パーキンソン病(手術あり、手術・処置等2なし、定義副傷病あり)」、「薬物中毒(その他の中毒)」が上位5位となっています。
神経内科では、慢性疼痛に対する診断、投薬、リハビリ、神経ブロックなどの加療をしております。こうした治療で効果が乏しい難治性疼痛へ脊髄刺激療法をおこなっております。
脊髄刺激療法とは、脊髄近くのスペースにリード(刺激電極)を挿入し、脊髄に微弱な電気を流すことにより、痛みを緩和させる治療です。
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 | 全国平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
010111xxxxx0xx | 遺伝性ニューロパチー (手術あり) 手術・処置等2なし |
– | – | – | – | 12.50 |
010160xx97x00x | パーキンソン病 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし |
– | – | – | – | 20.24 |
071030xx97xxxx | その他の筋骨格系・結合組織の疾患 手術あり |
– | – | – | – | 20.55 |
050170xx97000x | 閉塞性動脈疾患 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし |
– | – | – | – | 11.74 |
160870xx97x00x | 頸椎頸髄損傷 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし |
– | – | – | – | 20.98 |
診断群分類:病名と治療内容等の組み合わせにより患者さんを分類するものです。
DPCコード:診断群分類を表すコードです。DPCコードの決定に当たっては、主治医が「1入院当たり医療資源を最も投入した傷病名」に基づき、1つだけ選択することになっています。
【解説】
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
麻酔科で最も多い疾患は「遺伝性ニューロパチー((手術あり))」、「パーキンソン病(手術あり)」、「その他の筋骨格系・結合組織の疾患(手術あり)」、続いて「閉塞性動脈疾患(手術あり)」、「頸椎頸髄損傷(手術あり)」が上位5位となっています。
麻酔科では、慢性疼痛に対する診断、投薬、リハビリ、神経ブロックなどの加療をしております。こうした治療で効果が乏しい難治性疼痛へ脊髄刺激療法をおこなっております。
脊髄刺激療法とは、脊髄近くのスペースにリード(刺激電極)を挿入し、脊髄に微弱な電気を流すことにより、痛みを緩和させる治療です。
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
胃癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
大腸癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
肺癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの数を、*初発および*再発に別けて*UICC病期分類別に集計しています。Stageが「0」のものは集計対象外です。
【解説】
当院では内視鏡検査、エコー検査、マンモグラフィー検査等を積極的に行い、早期発見で治療に繋げ、病変に応じて、内視鏡的治療、外科手術、化学療法等の治療選択を行っています。
*「病期分類基準」:国際対がん連合(UICC)により定められた、「原発腫瘍の拡がり(T)」「所属リンパ節転移の有無と拡がり(N)」「遠隔転移の有無(M)」によって、がんをStageⅠ~StageⅣに分類するものです。
*「初発」:当院において、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合を指します。
*「再発」:当院・他院を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者さんを診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | – | – | – |
中等症 | 71 | 17.11 | 83.70 |
重症 | – | – | – |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
重症度分類は、日本呼吸器学会、*成人市中肺炎診療ガイドラインの「*A-DROP」スコアを用いて集計しています。ウイルスによる肺炎や、食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎は集計の対象外です。
【解説】
当院では中等症の患者さんが最も多く、平均年齢83.7歳、平均在院日数17.11日です。
*市中肺炎:日常生活を送っている中で罹患した肺炎。
*A-DROP
Age(年齢) | 男性70歳以上、女性75歳以上 |
Dehydration(脱水) | BUN 21mg/dL以上または脱水あり |
Respiration(呼吸) | SpO2<90%(PaO2 60Torr 以下) |
Orientation(意識障害) | 意識障害あり |
Pressure(収縮期血圧) | 収縮期血圧90mmHg以下 |
※5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点。
軽症:0点の場合
中等症:1~2点の場合
重症:3点の場合
超重症:4~5点の場合。ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 170 | 36.55 | 80.85 | 10.62 |
I63$ | 脳梗塞 | その他 | 56 | 38.82 | 77.14 | 0.88 |
医療資源を最も投入した疾病の*ICD10が脳梗塞の症例を集計しています。
【解説】
脳梗塞の患者数は、発症日から3日以内の症例が170件(平均年齢80.85歳)、それ以外の症例が56件(平均年齢77.14歳)となっています。当院では7割以上の患者さんが、発症から3日以内に来院され治療を開始しています。急性期治療が終了し更なる回復を目指して、院内の回復期リハビリテーション病棟で継続したリハビリテーションもおこなっているため、転院率が低いです。
脳梗塞は高齢化の進展とともに年々発症率は増加傾向にあり、特に心臓由来の脳梗塞である心原性脳塞栓症が増えてきています。加齢とともに心臓の機能が低下し、心疾患が増えてきていることが主因です。他にも糖尿病や高脂血症は脳卒中の原因となる動脈硬化が起きる病気であるため、適切な治療と生活習慣病の改善が重要です。
脳梗塞の治療は、梗塞巣が広がり悪化しないように点滴治療を行います。また、脳梗塞によって失われた体の機能を回復するために、超早期(可能であれば発症当日)からのリハビリテーションを開始していきます。
*ICD10
International Classijication of Diseases and Related Health Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類-10版)の略称。異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈及び比較を行うため、世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成した分類です。最新の分類は、ICDの第10回目の改訂版として、1990年の第43回世界保健総会において採択されたものであり、ICD-10(1990年版)と呼ばれています。
現在、我が国では、その後のWHOによるICD-10のままの改正の勧告であるICD-10(2003年版)に準拠した「疾病、傷害及び死因の統計分類」を作成し、統計法に基づく統計調査に使用されるほか、医学的分類として医療機関における診療録の管理等に活用されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 17 | 2.18 | 14.35 | 11.76 | 79.53 |
K664 | 胃瘻造設術 (経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む)<内視鏡下> |
16 | 13.19 | 25.56 | 25.00 | 84.50 |
K7211 |
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 |
15 | 1.80 | 3.53 | 0.00 | 74.00 |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 (早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術)<胃> |
13 | 1.00 | 7.92 | 0.00 | 74.00 |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 (乳頭括約筋切開のみ) |
11 | 8.91 | 13.55 | 9.09 | 78.27 |
入院中に複数の手術を施行していても、主たる手術のみでカウントしています。
【解説】
内科では、胆管結石・胆管炎等に対して内視鏡的乳頭切開術(結石の摘出も含む)や内視鏡的胆道ステント留置術、経口摂取困難な患者さんに対して胃瘻造設術、大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術、早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術が上位5位となっています。
他にも、当院内視鏡センターでは内視鏡を用いた治療を幅広く実施しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | – | – | – | – | – |
K6335 | 移植片または人工物を用いる外鼠径ヘルニアの修復術 | – | – | – | – | – |
K7193 | 結腸切除術 (全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術)<亜全切除> |
– | – | – | – | – |
K6336 | 大腿ヘルニア手術 | – | – | – | – | – |
K6552 | 胃切除術(悪性腫瘍手術) <空腸への吻合を伴う部分切除> |
– | – | – | – | – |
入院中に複数の手術を施行していても、主たる手術のみでカウントしています。
【解説】
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
外科では、胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術、鼡径ヘルニアに対するヘルニア手術、大腸がんに対する結腸切除術、大腿ヘルニアに対するヘルニア手術、胃癌に対する胃切除術が上位5位となっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(上腕) | – | – | – | – | – |
K0821 | 人工関節置換術(膝) | – | – | – | – | – |
K0463 | 骨折観血的手術(膝蓋骨) | – | – | – | – | – |
K068-2 | 関節鏡下半月板切除術 | – | – | – | – | – |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | – | – | – | – | – |
院中に複数の手術を施行していても、主たる手術のみでカウントしています。
【解説】
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
整形外科では、上腕の骨折に対する観血的手術、膝関節症に対する人工関節置換術、膝の骨折に対する観血的手術、半月板損傷に対する関節鏡下半月板切除術、大腿骨骨折に対する人工骨頭挿入術が上位5位となっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K142-4 | 経皮的椎体形成術 | 17 | 19.88 | 20.82 | 11.76 | 78.94 |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) <VPシャント> |
17 | 14.35 | 25.53 | 5.88 | 76.94 |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 14 | 3.21 | 14.57 | 21.43 | 77.57 |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | – | – | – | – | – |
K664 | 胃瘻造設術 (経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む)<内視鏡下> |
– | – | – | – | – |
入院中に複数の手術を施行していても、主たる手術のみでカウントしています。
【解説】
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
脳神経外科では、圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術、水頭症に対するシャント手術、慢性硬膜下血腫に対する慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術、脳動脈瘤(破裂、未破裂)に対する脳動脈瘤頚部クリッピング(開頭)、経口摂取困難な患者さんに対して胃瘻造設術が上位5位となっています。
平均的に術後の日数が長い要因として、平均年齢が高く、術後のリハビリ、退院調整が必要となる患者さんが多いためです。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む)<内視鏡下> | – | – | – | – | – |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術 (開頭)(脳内) |
– | – | – | – | – |
K142-4 | 経皮的椎体形成術 | – | – | – | – | – |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | – | – | – | – | – |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 (長径2cm未満) |
– | – | – | – | – |
入院中に複数の手術を施行していても、主たる手術のみでカウントしています。
【解説】
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
リハビリテーション科に分類される手術は、急性期病棟で実施し、回復期リハビリテーション病棟で更なる回復を目指した症例が分類されています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K1901 | 脊髄刺激装置植込術 (脊髄刺激電極を留置) |
15 | 4.53 | 24.60 | 0.00 | 69.33 |
K1902 | 脊髄刺激装置植込術 (ジェネレーターを留置) |
– | – | – | – | – |
K653-3 | 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術<食道> | – | – | – | – | – |
入院中に複数の手術を施行していても、主たる手術のみでカウントしています。
【解説】
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
麻酔科では、主に慢性疼痛に対する脊髄刺激装置植込術を実施しています。脊髄刺激療法とは、脊髄近くのスペースにリード(刺激電極)を挿入し、脊髄に微弱な電気を流すことにより、痛みを緩和させる治療です。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – |
播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率を集計し、入院の契機となった傷病名と「同一」か「異なる」かの内訳を示しています。
【解説】
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
当院は、入院の契機となった傷病名と入院中に医療資源を最も投入した傷病名が当院は「同一」が多い内訳となっています。
手術や処置、検査等を行う際には、合併症を起こさないように細心の注意を払い実施しています。起こり得る合併症については、事前に説明した上で、同意をいただくよう努めています。
- 2020/09/14
平成31年4月1日から令和2年3月31日までに当院の一般病棟を退院された患者さんの人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢は入院時の満年齢です。90歳以上は1つの階級としています。
【解説】
症例数が10症例以下は、患者さんが特定され得るため表示していません。
当院の入院患者さんは、60歳以上の占める割合が全体の90.92%、70歳以上が80.12%、80歳以上が54.41%と、入院患者さんは比較的高齢の患者さんが多くを占めています。
平成30年度と比べても、60歳以上が+0.93%、70歳以上が+4.51%、80歳以上が+1.18%と、年々入院患者さんの年齢が高くなってきています。